【関謙次】愛知県豊川市で9、10の両日、ご当地グルメでまちおこしの祭典、第8回「B―1グランプリ」が開かれる。過去最多の64団体が出展。ホテルや百貨店に「偽装表示」問題が広がるなか、食材にこだわりつつ数百円のご当地グルメを出す参加者らは「偽装なんてあり得ない」と気勢を上げる。 「名張牛汁(ぎゅうじる)協会」(三重県)は地元ブランドの伊賀牛を「必ず使用する」とホームページでうたう。メンバーに飼育業者や販売業者がいて、「名張牛汁」に自分たちが準備した伊賀牛を使うという。「食べればすぐ分かる。他の肉では臭みがある」と言い切る。 「南魚沼きりざいDE愛隊」(新潟県)が提供する「南魚沼きりざい丼」は、ご飯に南魚沼市産のコシヒカリを使うという。大会には6俵半の米を用意。担当者は「団体のメンバーに農家がいて、自分たちで栽培している。他の米を使うことは絶対ない」と話す。