14日夜に熊本県益城町で震度7を観測したマグニチュード(M)6・5の地震は、もっと規模の大きい地震の前触れだった。16日未明、エネルギーが約16倍のM7・3の「本震」が起き、被害は拡大。さらに熊本県南阿蘇村や大分県など、別の地域の断層にも波及しているとみられ、三つの地域で同時に地震が続く異例の進展を見せている。 「大きな地震があると、他の地域もその影響を受けて地震が起きることがある。熊本、大分地方では地震活動が活発化しており、お互いを刺激しあっている状況と考えられる」。熊本県熊本地方、阿蘇地方、大分県で同時多発的に起きている地震について、岡田篤正・京都大名誉教授(変動地形学)はこう指摘する。 この記事は有料記事です。 残り2021文字(全文2321文字)