鹿島は11日、大分市のダム工事に日本で初めて自動ダンプカーを導入すると発表した。ブルドーザーや振動ローラーも自動化し、複数の重機を1人で操れるようにする。建設業に従事する技能労働者は高齢化に伴う離職で平成37年には26年比で約130万人減る見込みで、鹿島をはじめ大手ゼネコンは建設現場の人材不足を補おうと自動化を加速させる。(山沢義徳) 「ロボットやAI(人工知能)などで効率化しなければ、建設業界はいずれ成り立たなくなる」 鹿島の押味至一社長は、「担い手不足」への懸念を隠さない。若手や女性の入職者を増やす努力の一方で、強い期待をかけるのが施工の自動化だ。 同社が大分市の大分川ダムの建設現場に導入する自動の重機は計8台。ダンプで運んだ土砂を下ろしてブルドーザーでならし、振動ローラーで圧縮する-という一連の作業を、作業員1人がタブレット端末で行うことができる。建機大手のコマツと共同開発した。 リ