6月25日に小規模漁業者が水産庁などにデモを行いました。主要メディアでも取り上げられたのですが、問題の本質が理解できておらず、漁業者の意図を誤解させる内容も少なくありませんでした。この記事では、漁業者がデモをせざるを得なくなった背景と、彼らが何を訴えたかったのかを整理してみます。 太平洋クロマグロは、国際的な枠組みで規制が行われており、国ごとに漁獲枠が配分されています。日本には、成魚(30キロ以上)の漁獲枠は、4882トン配分されています。これを水産庁が国内で配分したのですが、その大半が天下り先の大中型巻網(まきあみ)漁業に配分されています。理不尽な配分が、小規模漁業者を排除した場で、秘密裏に決められたことに憤りを感じて、漁獲枠配分の見直しを求めてデモを行ったのです。 では、論点を整理していきましょう。 小規模漁業者を排除して、一方的に漁獲枠を決めたこと多くの小規模漁業者が憤っているのは、
18日午前に大阪府北部で最大震度6弱を観測した地震。震度5強を観測した大阪市旭区の古書店「千賀書房」では地震発生から半日後も、棚から落ちた本の片付け作業に追われ、THE PAGE大阪でもその様子を伝えた。その後、店内はどうなったのか。再び同店を訪ね、店主に話を聞いてみた。 【拡大写真付き】地震発生当日の「千賀書房」は本が散乱 20日夜、同店の扉を開けると、地震発生直後に散乱していた本がきれいに片付けられていた。一方で、店主の奥野明さんはコミック本を袋につめる作業に追われていた。「18日は臨時休業しましたけど、19日には店を開けました。ただ、今も完璧に片付けが終わったわけではありません」と苦笑する。 1995年の阪神淡路大震災で書棚そのものが倒れて大きな損害に苦しみ、その後、棚の固定など地震への備えを施したこともあり、今回は95年の時よりも本が落ちた数は少なかったという。 しかし、蔵書は約1
日本大学アメリカンフットボール部問題で、タックルをした選手は謝罪会見の席上、内田正人前監督との関係について、こう語っている。「意見を言える関係ではなかったと思います」「お話しする機会が本当にないので、信頼関係というものは分からないです」。監督と選手の極端な距離は、「上意下達」の軍隊のような体質につながっていないだろうか。これまで約150人の指導者を育ててきた、筑波大学硬式野球部の川村卓監督に指導論を聞く。(ライター・菊地高弘/Yahoo!ニュース 特集編集部) 筑波大学硬式野球部・川村卓監督 1970年、北海道江別市生まれ。札幌開成高では主将として88年夏の甲子園に出場。2000年12月に筑波大硬式野球部監督に就任。筑波大体育系准教授も務め、野球選手の動作解析の第一人者としても知られる。著書に『監督・コーチ養成講座』(洋泉社)など(撮影:八尋伸)
日本史区分の弥生時代後期、日本のどこかに邪馬台国という集落か村落あるいは国家めいたものがあり、卑弥呼という女王かシャーマンあるいは部族長めいたものが治めていたらしい。中国の歴史書『三国志』の「魏志倭人伝」に記述され、この邪馬台国の場所が長く論争になってきた。今回、奈良県の遺跡から邪馬台国と同時期と考えられるモモの種が発見され、論争に終止符かと話題になっている。 邪馬台国論争は江戸後期から 邪馬台国の場所に関する本格的な論争は、江戸時代後期から始まった。時代的に尊皇攘夷運動の前駆期で、新井白石や本居宣長が参戦して明治維新後も論争が続く。 近畿地方にあったとする畿内説、九州中北部にあったとする九州説に大別できるが、文献資料では今のところ「魏志倭人伝」以外に決定的な証拠がなく、遺跡などの発掘調査による論証から証明していかざるを得ない。また「魏志倭人伝」の記述も正確とはいいがたく、読み方や解釈によ
第二次安倍内閣の肝煎りとして進められている「クールジャパン戦略」。政権発足直後、2013年から本格化したこの国策は、実質的な国策ファンドであるCJ機構(株式会社海外需要開拓支援機構)を中心にして、積極的な国税の投入が行われている。 が、CJ機構発足(2013年)から早5年が経過し、その費用対効果が各種報道で疑問視されるに至っている。また、CJ機構幹部によるセクハラを巡り、元派遣社員が東京地裁に提訴に及ぶ等の報道もあり、CJ機構を巡る疑問符やスキャンダルは、私達の眼前に大きく報道されるに至っている。 ・クアラルンプールの一等地に約10億円の公費投入 さて筆者は、このCJ機構が東南アジアにおける日本文化の発信拠点として重視しているマレーシア連邦の首都・クアラルンプールの一等地にある、民間百貨店との共同出資物件「ISETAN The Japan Store(以下、The Japan Store)
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