何か事件があると、遺族がメディアに出てきていろいろ訴える時代である。 理由としては、金目当てか、厳罰化の主張のためだ。 そういう利益が期待できない場合は、遺族は顔を出さない。 加藤智大が秋葉原で起こした事件がわかりやすいだろう。 あの事件の遺族はほとんど表に出て来ない。 理由は簡単で、まず金にならない。 加藤智大を民事で訴えたら、あれで被害にあったひとたちの合計で10億円はいくだろう。 だが、加藤智大に10億円あるわけがなく、訴える利益がない。 また加藤の場合、あれだけやったのだから、死刑は確定的である。 厳罰化を訴える必要性はまったくない。 だからあの事件の遺族は表に出て来ないのだ。 対照的なのが池田小事件の遺族である。 宅間守を訴えても金にならないのは言うまでもない。 あれだけの被害が出たのだから、仮に訴えれば10億円くらいの判決は出るだろうが、宅間守のような素寒貧を相手に勝訴するメリ