宇宙航空研究開発機構は22日、日本の準天頂衛星「みちびき」からの測位信号の送信を始めた、と発表した。米国が運用する全地球測位システム(GPS)の機能を補う役割で送信されており、高いビルでGPS衛星をとらえにくい市街地でも、1メートル程度の誤差で位置の特定が可能になる。 みちびきは2010年9月にH2Aロケットで打ち上げられ、12月から関係機関やメーカーが技術実験をしていた。信号の安定性などが確認されたため、一般への提供を始めた。 ただ、みちびきの信号を受信できるカーナビなどはまだ市販されていない。