厚生労働省と日赤は14日、中南米生まれの40代の男性が献血した血液の検査で、中南米の感染症「シャーガス病」の抗体陽性を国内で初めて確認したと発表した。この血液は、血液製剤メーカーや医療機関への出荷を差し止めた。 ただ、男性は平成18年ごろから、シャーガス病対策が始まった昨年10月までの間に少なくとも9回献血していたことが判明。これらの血液を基にした血液製剤11本が8医療機関で10人程度の患者に投与された可能性があり、厚労省と日赤は投与された人の特定や感染の有無を調査している。 シャーガス病は、原虫が血液中に入り込んで心疾患などを引き起こす病気。