群馬県は24日、JA邑楽(おうら)館林の農家が出荷したシュンギクから農薬「トルフェンピラド」が検出されたとして、JAに食品衛生法などに基づく回収命令を出した。この農薬はカブなどに使われるが、シュンギクへの使用は禁止されている。県は、通常の食生活では健康に影響がない量と説明している。 県やJAによると、対象は20、22、23日の出荷分で、京浜地区を中心に全国で流通しているという。JAはこの3日間に出荷した約2200箱(4万4千袋)の自主回収を始めた。この農家が別の作物に農薬を散布した際、器具の洗浄が不十分だったとみている。金沢市保健所の抜き打ち検査で分かったという。 問い合わせはJA邑楽館林園芸指導課(0276・73・4991)へ。