鳥インフルエンザの感染拡大による鶏卵の供給不足が深刻化している。卵の価格は右肩上がりでスーパーでは売り切れが目立つほか、飲食店のメニューや地方の名産品にも影響が出ている。卵の供給が正常化するのには、半年以上かかるとの見方も出ている。 【図解】流行している鳥インフルエンザ、どんな病気?人への感染は? 東京都江東区のスーパー「たつみチェーン豊洲店」。以前は毎日100パックほど仕入れていた10個入りの卵が、今は20パックしか入ってこない。L玉10個入りの価格は税込み298円と昨年の約1・5倍だが、昼すぎには売り切れるという。毎週火曜日の特売は今年に入って休止している。再開を望む声は根強いが難しい状況だという。 都内の別のスーパーも今年から卵の特売をやめた。以前はL玉10個入りを特売では199円で売っていたが、担当者は「常に品薄の状態。200円台で売っても赤字の水準で、特売は到底できない」と嘆いた