以下の文章は、学生時代「法と経済学」について調べていた際の備忘録的なものだ。今読んでも内容的にはそれほどおかしいところはないと思っているので、改めて載せておくことにしたい。 法と経済学(Law and Economics)あるいは法の経済分析(Economic Analysis of Law)の歴史は1960年の2つの論文,ロナルド・コースの「社会的費用の問題」とグイド・カラブレイジの「危険分配と不法行為法に関する若干の考察」にはじまるとされる。その後リチャード・ポズナーやゲーリー・ベッカーなどによってさまざまな領域に拡張され,発展させられていくこととなった。 法と経済学を既存の法学にたいしてどのように位置づけるかついてはいくつかの立場がある。お互いの良いところを合わせていきましょうという比較的穏健なものから,法学に学問としての独自性を認めないようなラディカルなものまでだ。前者の代表は,例
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