昭和45年3月の日航機「よど号」ハイジャック事件で、国外移送目的略取容疑などで国際手配されている北朝鮮在住の元赤軍派メンバー4人が、乗客として人質になった聖路加国際病院理事長の日野原重明さん(100)に謝罪する手紙を、メンバーの親族らを介し手渡していたことが26日、分かった。 産経新聞の電話取材に応じたメンバーの若林盛亮容疑者(64)らによると、手紙は小西隆裕容疑者(67)が執筆。革命の大義のために人質をとったことなどについて「人を犠牲にするような大義は、大義ではなかった」などと謝罪し、両容疑者と赤木志郎容疑者(63)、魚本(旧姓安部)公博容疑者(63)の名前を付記した。 先月訪朝した小西容疑者の母親(90)に手紙を託したという。若林容疑者は「日野原先生の100歳の誕生日をお祝いするとともに、おわびを申し上げたかった」と説明した。