大学生の学力低下、という話を毎年のように聞くが、これは若者が年々バカになっているというよりも、単に大学が多すぎるからだろう。 子供の数が減ってきても、大学は生き残りのために合格ラインを下げるだろうし、短大や専門学校も「大学化」していって、大学の数はむしろ増えている印象がある。 むかしは、大学へ行ける人は少数だった。それがだんだん大学が増えてきて、大学進学率が上がってきた。大学生自体の数が増えれば、その平均レベルが下がるのは当然だ(「大学生の就職内定率」が下がっていくのも同じ構造)。 大学生でも、トップのほうにはすごい奴がたくさんいるはずだ。しかし母集団が増えれば当然ドンケツのレベルも下がってくるので、「分数の足し算ができない」ような例も出てくる(そして、マスコミはそういうドンケツの例ばかり採り上げる。年長者に「最近の若者はバカすぎる」と嘆かせ、ささやかな自己満足を与えるため)。 こうして、