The Qt Companyは1月23日、オープンソースのクロスプラットフォームUI/アプリケーション開発フレームワーク「Qt 5.8」を公開した。設定関連の改善を図ったほか、「Qt Wayland Compositor API」など、これまで技術プレビューだった機能が正式扱いになっている。 Qt 5.8は2016年6月に公開されたQt 5.7に続く最新版。当初2016年内にリリースの予定だったが、予定より遅れての公開となった。 最大の特徴は、組み込みを中心にユースケースにQtを適用しやすくするよう柔軟性を持たせる「Qt Lite」プロジェクト。具体的には、Qt設定に利用するシステムのほとんどを書き直し、Qt設定に関するシステムを1つに統合したという。新しいシステムを使うことで、ユースケースに合わせてQtを設定できるようになり、不要な機能を除外できるためにROMやRAMの節約につながるとし