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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/eliya (4)

  • 経済学における「期待」の意味について - eliyaの日記

    アベノミクスのキーワードは「期待」です。非経済学者の友人と話していても、ニュースを読んでいても、かみあってないな、と感じるので、少し整理します。経済学者が言うところの「期待」は、学術用語なので、一般的な物とは少し違います。 日語で一般的な用法きたい【期待】望ましい事態の実現、好機の到来を心から待つこと。「サイコロで相手よりも高い目がでることを期待する。」いんふれきたい【インフレ期待】望ましい状態であるインフレが発生することを待望する 経済学者の用法きたい【期待】現在の情報に基づく予想。「このサイコロの、期待される値は3.5だ。」いんふれきたい【インフレ期待】人々が考える、将来のインフレ率の予想。 経済学者の言う期待は実体経済の状態とか、政策決定者の態度などによって形成され、実体経済に直接の影響を及ぼします。将来予想が変わったら現在の行動を変えますから。単なる願望である、日語で一般的な期

  • イェンゼンの不等式(Jensen's inequality)の経済学的解釈 - eliyaの日記

    経済学にはイェンゼンの不等式という不等式が使われることがしばしばあります。「イェンゼンの不等式より以下が成立する」みたいにさらっと論文や上級テキストでは書いてあります。初学者がイェンゼンの不等式を調べてみると、数学的な説明ばかりで混乱する人もいるかと思います。(学部時代の私)経済学的な解釈を書いておきます。 u(c)が狭義凸関数(strictly concave)の時、 E(u(c)) 期待効用は期待消費の効用より小さい。 リスクがあるときの期待消費は、期待効用と同じだけの効用をあたえるリスクなしの消費より大きい。 期待効用はリスクあるいは分散に依存する。 消費の期待値を一定として、分散を小さくしていくと、確実性等価は消費の期待値に徐々に近づき、期待効用は高くなる。リスクがないときは定義により確実性等価=消費の期待値=実際の消費、である。 テイラー展開との関係通常はuは狭義凸関数ですが、F

  • 欲望の二重の一致と貨幣のサーチモデル - eliyaの日記

    国際金融お勉強プロジェクトの一環です。国際金融に入る前に、クルーグマンモデルよりまともな貨幣の基礎付けについて学ぶことにしました。日人でマクロ経済学を学ぶものとしては、清滝=Wrightモデルは学んでおきたい。超有名な論文なので、清滝先生が執筆された解説(ここ)を初めとしてたくさん解説はあります。この記事は、清滝先生の解説の要約です。(日語の論文の要約なんていらないって?あんまり正しいことを言ってると経済学者みたいに嫌われますよ。) 経済学における貨幣のモデル化経済学は、いまのところ満足のいく貨幣のモデルを持っていません。「なんで定期預金すれば利子が付くのに、タンスの中にお金をしまっておくのか?」「銀行口座にお金を置いておいて逐次デビットカード/クレジットカード/電子マネーで支払えばいいのに、なぜ現金を持ち歩くのか?」うん、思いつきで説明するのは簡単です。厄介なのは、モデルの扱いやすさ

  • ケインズ経済学の勉強始める - eliyaの日記

    ずっと前からの課題である、ISLMの勉強をはじめます。とりあえず今日は資料集め。クルーグマンによる経済学大学院生向けのマクロ経済学のシラバス(http://www.pkarchive.org/theory/Econ14-451.html)に従います。 1.できるだけ単純なモデル世界一シンプルなマクロモデル(英語)http://web.mit.edu/krugman/www/MINIMAC.html経済を子守してみるとhttp://cruel.org/krugman/babysitj.html 2.貨幣需要とシニョリッジ(とばすかも)マクロ経済学講義 by ブランチャード・フィッシャー   4章Advanced Macroeconomics  20-432 3.ISLMモデルマクロについてのちょっとしたこと(英語)http://web.mit.edu/krugman/www/islm.htm

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