民間業者に委託されている法務局の登記簿公開・閲覧事務(乙号事務)にかかわって、法務省は2日、受託業者2社に業務停止命令を出しました。理由は健康保険料などの滞納で停止期間は1カ月。内閣府の官民競争入札等監理委員会の決定を受けて8月に契約を解除する方針です。 2社はATGカンパニー(東京都世田谷区)と、そのグループ会社アイエーカンパニー(同上)です。両社は昨年5月、登記簿を不正に取得したとして4カ月間、法務省から業務停止処分を受けています。両社はこのほかにも厚生年金保険料、健康保険料などを過少納付していた違法問題もあり、ことし2月に略式起訴され、罰金30万~50万円の略式命令がだされていました。 保険料の滞納問題について両社はその後も改善しませんでした。そのうえ6月27日には「労働条件の変更について」という文書を出し、労働者の賃金を2割カットしています。 日本共産党の井上哲士参院議員は、両社の