気候変動や進化論を頑なに否定する人は未だに多く存在する。Pew Research Centerの調査によれば、米国では33%の人が進化論を、26%が気候変動を信じていないという。こうした統計をみると、科学的根拠をもっと積み上げれば否定論者らの考えを変えることができるのではないかと考えるだろう。だが、イェール大学法学部のDan Kahan教授が行った調査によれば、科学的事実をつきつけるだけで解決できるものではないという(New York Times、Slashdot)。 Kahan教授が、宗教的信仰心の高い人とそうでない人に、信じるか信じないかは抜きに、進化論について知っているかとたずねたところ、信仰心の高い人とそうでない人との間には科学的知識の差がないことが分かったとのこと。つまり、信仰心の高い人が進化論を否定する傾向が強いのは、科学的事実を知らないからなのではなく、あえて信じないからなの