前回、上流と下流の分断の問題をソフトウエア開発のケースで論じたので、今回は業務システム開発のエリアの話をしましょう。まずは、業務システム開発とソフトウエア開発とでは明確に違うということを指摘したいと思う。大きな違いは、プロダクトアウトかそうでないかです。 業務システムというのは、特定のユーザの特定の要求により、その要求に答えるようにシステム構築を行います。一方、ソフトウエアというのは、不特定多数の想定ユーザために作り手側で要件を決めてプロダクトをあらかじめ作ってそれを売るということをします。だから、極論するとソフトウエアは使われなくてもいいというか、勝手に作ってしまうわけですが、業務システムは使われなったら意味がありません。また、ソフトウエアは自分たちがこうしたいというものを作るから当然コードを書かなくてはできません。 世の中この違いをあまり理解していないのではないでしょうか。もしちゃんと