2016年5月26日のブックマーク (1件)

  • 【宮家邦彦のWorld Watch】中国…巨大な合成の誤謬 どう考えても行き詰まる社会(1/3ページ)

    この原稿は中国の新幹線車内で書いている。今回は駆け足で羽田、上海、南京、北京を回った。国内移動は全て高速鉄道だ。南京・北京間1等車は4時間で800元(約1万3千円)足らず。空港までの交通渋滞を考えれば列車の方が遥(はる)かに安く速いだろう。 日では伊勢志摩サミットが始まる。世界経済とともに関心が高いのは中露という東西大帝国の動向だ。特に、日では南シナ海の自由航行が懸念されている。だが、中国でG7サミットに関心を持つ向きは少ない。この地では13億人の中国人が夫々(それぞれ)、良くいえば自由に、意地悪くいえば身勝手に、自らの生活を改善し、利益を極大化すべく日夜競争している。この当たり前の社会現象が日では意外に見えなかった。中国とは巨大な「合成の誤謬(ごびゅう)」が生じつつある恐ろしい小宇宙なのだ。 中国人の一生は世代で大きく異なる。まずは、筆者の理解を超える1990年代生まれから。彼らは

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