【北京=関泰晴】米政府系のラジオ自由アジア(RFA)などによると、中国青海省黄南チベット族自治州同仁県で19日、チベット族の高校生ら7000人が「漢語(共通語)による教育を強要され、チベット族の言語や文化が衰退する」などと抗議し、市街をデモ行進した。 同県の高校6校の生徒が同日朝、地元当局庁舎前でデモ行進を始め、周辺寺院の僧侶も加わった。参加者は「チベット語の使用を拡大しよう」「民族の平等を守ろう」などと、横断幕を掲げて抗議した。 地元当局が、チベット語と英語を除く全教科で漢語による授業を行う「教育改革」に踏み切ったことが反発を招いたという。漢族の教員が大量流入し、チベット族は失業すると危機感も広がった。