首都圏などの小売店でコメの品薄状態が続いていることについて、鹿野農相は16日、「国内には十分なコメがある」として、売り惜しみや買いだめを行わないよう呼びかける談話を発表した。 農水省は、政府が保有する備蓄米の放出の検討も始めた。 鹿野農相は談話の中で、2011年産の新米が出荷される直前の今年6月末時点でも「民間在庫量は200万トンと見込まれる」と、全国需要の約3か月分の余裕があることを強調したうえで、92万トンの政府備蓄米について「いつでも放出する用意がある」とした。 そのうえで、流通業者に「出荷・販売の促進を強く指導する」と、値上がりを見込んだ売り惜しみなどの行為を行わないよう求め、消費者にも「必要以上に買いだめを行わないなど、冷静な消費行動を」と呼びかけている。 品薄状態の原因については「渋滞や給油などの物流の混乱」と説明している。 一方、被災地への支援食料について、農水省は16日、同