統一地方選前半戦の結果を受けて、記者の質問に応じる民主党の岡田克也幹事長=11日未明、東京都千代田区の民主党本部、竹谷俊之撮影主な選挙での民主党の勝敗 統一地方選での菅政権の敗北は東日本大震災の復興策をめぐる国会運営にも影響するのは必至だ。野党との窓口役となる岡田克也・民主党幹事長の地元の三重県知事選でも敗北し、政権の行き詰まりも覆いようがない状況だ。自民党は「大連立」を棚上げし、首相退陣要求を強める構えだ。 「地方選挙なので、直接政権への批判と受け止めていない」。岡田幹事長は11日未明、党本部で記者団に強がった。だが、その強気とは裏腹に菅政権の行き詰まりはいよいよ深刻だ。 これまで「震災対応」の一点で野党に協力を求め、持ちこたえてきたが、統一選の敗北で野党各党は対決色を強める。民主党幹部の間にあった「統一選が終われば自民、公明両党は大連立へ軟化する」という楽観論は風前のともしびだ。