函館市で最も古い寺に所蔵されている釈迦が亡くなるときの様子を描いた「釈迦涅槃図」がおよそ120年ぶりに修復を目指すことになりました。 これは、29日、函館市で最も古い寺、高龍寺が記者会見を開き、明らかにしたものです。 寺が所蔵する「釈迦涅槃図」は江戸時代後期の松前藩の家老で、画家の蠣崎波響が描いたもので縦3メートル、横1.4メートルある左右2本の掛け軸で構成されています。 この涅槃図は、道の有形文化財に指定されていますが、およそ120年前に修復作業が行われて以降、劣化や傷みが激しくなっていて、修復にはおよそ1500万円かかる見通しだということです。 一方、寺によりますと文化庁は財政的な理由から修復にかかる助成金を支出できないとしているということで寺は今後、クラウドファンディングなどで資金を募り、修復を目指すことにしています。 高龍寺の永井正人住職は「およそ120年前に修復されて、バトンが回