ハンセン病患者に関する証言などの記録も紹介されている=2日、宮古南静園人権啓発交流センター「ハンセン病歴史資料館」 ハンセン病への正しい理解と人権を伝える宮古南静園人権啓発交流センター「ハンセン病歴史資料館」が2日、同園でプレオープンした。常設展示室には1873(明治6)年にノルウェーのハンセン医師らが「らい菌」を発見した歴史から始まる年表、隔離かやぶき小屋の写真、監禁室の再現、最初期のかやぶき住居(模型)再現、居住者の部屋、過酷な戦争体験の証言、入所者の手作り作品などが展示されている。同園の新城日出郎園長、入所者自治会の豊見山一雄さん、下地敏彦市長らは、人権問題や平和の大切さを考える場、発信の拠点になるよう願った。 同館は、同園の将来構想の一つとして整備された。1996年に「らい予防法」が廃止され、さらに2008年には「ハンセン病問題の促進に関する法律」(通称ハンセン病問題基本法)が施行