【午後6時32分】羽生名人が46分考えて40手目を封じ、1日目が終わった。消費時間は行方八段が4時間18分、羽生名人が3時間54分。対局は9日午前9時に再開する。 相矢倉の戦いとなった本局。双方の陣形の整備もそこそこに小競り合いが始まった。行方八段が39手目の▲6八飛に1時間57分投じたのに対し、羽生名人も46分考え込んだ。局面の優劣を大きく左右する勝負どころを迎えている。 解説の広瀬八段は「6筋の逆襲や押さえ込みを狙った▲6八飛に対し、羽生名人がどう対応するか。後手が6四の歩をどう取り返すのかがポイントになります」と話した。(村瀬信也) 挑戦者、苦心の一手 【午後5時46分】2時間近い大長考の末、行方八段が指した39手目は▲6八飛だった。「玉飛接近すべからず」の格言には反するが、戦いが起こりそうな筋への飛車の転回を優先させた苦心の一手だ。 広瀬八段は「ひねり出した手、という感じです。6筋