政権懸ける菅首相 ワクチン加速に自信、感染急増なら戦略狂い―東京五輪1カ月前 2021年06月23日07時14分 首相官邸に入る菅義偉首相(右)=22日午前、東京・永田町 菅義偉首相が東京五輪・パラリンピックを新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)下で断行することは、政権の命運を左右する大きな賭けとなる。加速するワクチン接種に手応えを感じている首相は、大会を成功させ、秋までに行われる衆院選や自民党総裁選の追い風にしたい考え。ただ、大会開催中にリバウンド(感染再拡大)を招けば、批判が政権にはね返るリスクも抱える。 「見切り発車」で五輪へ コロナ禍、不確かな安全安心―東京五輪、あと1カ月 「五輪をやらないという選択肢はない。10年後、20年後に『あのときパンデミックでよくやった』と評価される五輪になる」。菅内閣の閣僚は6月中旬、もはや「中止」はあり得ないと断言した。 首相は先に英国で開