多系統萎縮症の診断基準の改訂については,過去に当ブログでも紹介したが,正式に論文として報告されたので紹介したい.ただし私の行った日本語訳は一部意訳を行っているので,ぜひオリジナルをご参照いただきたい. <改訂診断基準> 従来通り,definite, probable, possibleに分類し,さらにMSA-PとMSA-Cに分類する. 1. Definite MSA 病理学的に,中枢神経広範に多数の-synuclein陽性glial cytoplasmic inclusion(GCI)を認め,線条体黒質系もしくはオリーブ橋小脳系の変性所見を伴う. 2. Probable MSA 孤発性で進行性の成人発症(30歳以降)の変性疾患で,自律神経障害に加え,レボドパ不応性のパーキンソニズムか,小脳症状を呈する ここでの自律神経障害とは,尿失禁に加え,勃起不全(男性)か,もしくは起立後3分以内に少
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