リルゾールはグルタミン酸による興奮性神経毒性を抑え,神経細胞を保護する作用を持つ薬剤として,ALSに対し臨床応用されている.このリルゾールが小脳失調に有効であるというランダム化比較試験(RCT)がNuerology誌に報告されている(イタリアからの報告). 対象は異なる原因により小脳失調を呈した40名の症例.実薬群はリルゾール100mg(ALSにおける処方と同じ用量)とし,8週間内服を継続した.アウトカムは以下の3つの項目で評価した.①ICARSによる評価で5点以上改善が見られた症例の割合(4週及び8週で評価),②8週間におけるICARSの点数の改善(総点数と副次項目の点数),③副作用. 結果としては,①については,4週の時点でICARSが5点以上改善した症例の割合は,実薬群,偽薬群でそれぞれ9/19 vs 1/19.つまりオッズ比を計算すると9/10÷1/18=16.2(95% 信頼区間
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