Lancet誌に非定型的パーキンソニズムとパーキンソン病の鑑別に有用な方法が報告されている.ただ「自転車に乗れますか?」と質問するのである. 診断が確定していない156名のパーキンソニズムを呈する患者に対し,前向き観察研究が行われた.最初の段階で111名が自転車に乗れた.罹病期間が30ヶ月経過した後,臨床的にパーキンソン病45名,非定型的パーキンソニズム66名(MSA 35名,PSP 9名,LBD 3名,CBS 2名,血管性パーキンソニズム 17名)と診断された.パーキンソン病では2名(2/45;4.4%)が自転車に乗れなくなっていたが,非定型的パーキンソニズムでは34名(66;51.5%)が自転車に乗れなくなっていた. これをBicycle signとして,診断への有用性を評価すると,感度52%,特異度96%,AUC(area under curve)0.74と良好な結果であった.回帰分
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