Advanced Application Report <1> 非造影MRパーフュージョン「3D ASL」の開発と臨床応用 木村浩彦(福井大学医学部病態解析医学講座放射線医学領域) 椛沢宏之(GEヘルスケア・ジャパン株式会社 研究開発室) 造影剤を用いないMRパーフュージョン撮像法:ASL(Arterial Spin Labeling)は,脳組織に流入する動脈血を磁気的に標識(ラベリング)し,それらを内因性のトレーサーとして用いることで,非侵襲的に脳の灌流画像を得ることができる。しかし,一方でASLは,S/Nが低く,撮像範囲が狭いなどの問題により,今まで臨床の場で用いられるレベルにまでは至っていなかった。しかしGE社は,これらの問題を克服するpulsed continuous ASL(pCASL)技術をベースとした非造影MRパーフュージョンのVolumeアプリケーション「3D ASL」を製