豊洲市場で9回行われた地下水のモニタリング調査の内、環境基準を大幅に超える有害物質が検出された9回目の調査を担当した業者が、「都に指示され、適切ではない方法で採水した」などと証言した。 豊洲市場の移転問題をめぐり、都議会の特別委員会は4日、地下水のモニタリング調査を行った6社の参考人招致を行った。この中で、最大で79倍のベンゼンなどが検出された9回目の調査を担当した業者が「東京都からせかされ、通常は排水すべきたまり水をサンプルとするなど、適切ではない方法で採水作業を行った」と証言した。 また、この業者は去年11月に、基準値を大きく超えた観測点があることを都に伝えていたが、都は「結果は1月に提出するように」と指示するだけで再調査などの指示はなかったという。