筆者のTony Schwartz氏は、企業に活力を与えるコンサルティング企業The Energy Project社の社長兼最高経営責任者(CEO)です。彼の会社にはフルタイムの社員がわずか14人しかいませんが、世界的な大企業に対してコンサルティングを行ってきました。それを実現させたのは「コミュニティ」の力だと言っています。なぜ、そう思うようになったのでしょうか? 2年ほど前から、The Energy Project社では、定例の「コミュニティ・ミーティング」を開いています。そこでは、仕事だけでなく個人的なことも含めて、お互いの近況を報告し合います。ミーティングは、ひとりずつ順番に「今日の気分はどうですか?」などの質問に答えることから始まります。ほかのメンバーは黙って耳を傾けます。 私がこのミーティングの大切さに本当に気づいたのは、チームに危機が訪れたときでした。昨年10月のある週末、チーム