「フランスでの修行時代、現地のレストランをたくさん巡りました。そのときに感じたのが、フランスでは一人ひとりがお気に入りの一軒を持ち、パンやデリを買いに寄ったり、ランチやカフェタイム、ディナーとワインなど一つのお店を自在に、自分の大事な場所として楽しんでいるということです。 そんなフランスの食文化に憧れ、帰国してからずっと抱いてきたのが“その人の日常にさりげなく溶け込み、いつもそばにあるお店”への思い。東区で開業した後、素晴らしいパンの作り手である竹内哲也さんと出会って何度も思いを語り合ううちに、そのお店はふたりが目指す夢になりました。 それから10数年。長い月日を経てようやくレストランにブーランジュリとカフェ&ブラッセリーを備えた、夢の空間を形にすることができました。一日の始まり、リラックスしたいお昼や休日、少しかしこまりたい夜、どんなときもどんな日も、一番近い“あなたのお店”になれること