日本と韓国の海外自動車工場を観察すると、生産の立ち上げやオペレーションの考え方にかなりの違いが見られる。一言でいうと、堅実なものづくり重視の日本と、スピードと規模重視の韓国という構図である。 例えば、現代-起亜自動車。10年足らずの海外生産の歴史にもかかわらず、すでに設備能力ベースで260万台の生産能力を築いた。そのうち、最も急速な伸びを見せている生産拠点は、中国やインドなどの急成長市場の新興国である(中国では100万台、インドでは60万台の生産能力に達している)。 金融危機に端を発した世界的な自動車市場の縮小によって、日本のメーカーは軒並み打撃を受けているが、現代-起亜自動車の場合、影響がそれほど大きくなかった。 その要因としては、よく知られているように大幅なウォン安の恩恵が大きい。加えて、新興国においてスピーディーな量産体制を構築したことと、高い市場シェアを獲得していることも見逃せない
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