全国七百七十大学で、計五万人を超える学生が使っている人気アプリ(応用ソフト)がある。大学講義の時間割を管理できる「すごい時間割」だ。 スマートフォン(多機能携帯電話)などを使って大学名を入力すると、曜日と時限ごとに講義名が出る。自分がとっている授業を登録すると、自分用の時間割が完成。同じ授業を履修している人の名前もずらりと並び、共通の授業も分かる。試験前に「誰かを誘って勉強会を開きたい」と思ったら「友達申請」ボタンを押せば相手にメッセージが届く。 開発したのは、慶応大環境情報学部二年の鶴田浩之さん(21)が最高経営責任者(CEO)を務める「Labit(ラビット)」(目黒区青葉台)。「関心が似ている人とのつながりを可視化できるアプリ。時間割を通じて、人と知り合うきっかけになれば」と鶴田さん。昨年十月に公開してわずか八カ月。「ほぼ口コミだけで広がった」という。