2013年9月22日、元中国共産党中央政治局委員で重慶市党委員会書記の“薄煕来”は、山東省済南市の“中級人民法院(裁判所)”で無期懲役の一審判決を受けた。中国の法律では、一審判決に不服な場合は判決日の翌日起算で10日以内に上訴する必要がある。10月1~7日の国慶節連休が明けた10月9日、山東省済南市にある“山東省高級人民法院”は、薄煕来の上訴状が9月30日に提出されていたことを確認した。上訴は受理されたようだが、二審で一審判決が覆る可能性は少なく、薄煕来の無期懲役は確定するものと思われる。 刑が確定すれば、薄煕来は刑務所に収監されて囚人としての毎日を送ることになる。そこで新たに世間の注目を集めているのが、薄煕来の収容が予想される刑務所、“秦城監獄(しんじょうかんごく)”なのである。秦城監獄とはどのような刑務所なのか、その実態を探ってみた。 最も神秘的な刑務所 秦城監獄は、北京市昌平区興寿鎮