08年の時計輸出額は、前年比6.7%増の170億スイス・フラン(以下フラン、1フラン=約80円)となり、過去最高を記録した。しかし、金融危機による世界的な景気低迷と消費不振の影響で9月以降は減少に転じ、特に11月は15%減の大幅減少となった。 <高級時計企業の08年の業績が悪化> オメガやロンジンといった有名ブランドを抱える世界最大の時計メーカー、スウォッチ・グループが1月29日に発表した08年の総売上高は、前年比0.4%増の59億6,600万フランにとどまった。経営陣はスイス時計協会を通じて発表したコメントの中で、09年は営業損益が辛うじてプラスになる程度だろうと予想している。 一方、カルティエやピアジェなどの高級時計やモンブランなどの有名ブランドを率いるリシュモン・グループの08年第4四半期は、米国での売上高が前年同期比28%減と大幅に悪化したことから、全体で12%減だった。日本市場で