NECカシオモバイルコミュニケーションズ(以下、NECカシオ)は5月25日、6月に事業統合するカシオ日立モバイルコミュニケーションズ(以下、カシオ日立)とともに夏商戦向け携帯電話の発表会を開催し、今後の事業戦略を説明した。同社では既存の企業ブランドや商品ブランドを活用し、各社の得意領域をさらに強化するほか、NECが注力するクラウドサービスとの連携によって商品価値を高めていくという。 「3つの大きな軸」に注力 携帯電話の端末市場が縮小する中、NEC、カシオ計算機、日立製作所の3社は生き残りをかけて携帯電話事業を統合する決断を下した。3社の受け皿であるNECカシオは5月1日から営業を開始。6月1日にはカシオ日立を吸収合併する。 NECカシオの山崎耕司代表取締役社長は、「今までの事業領域をコツコツとやっていても事業は広がらない。新しい領域や市場を開拓しなければ生きていけない」と現状を捉え、国内市