Googleが数年来、開発を進めてきた自動走行車(Self-Driving Car)が今月(5月)、米ネバダ州で試験運転のライセンスを取得した。これに先立ち、同社は今年3月、そのプロモーション・ビデオをYouTube上に公開している。 そこには視覚障害のハンディを負った男性が、自動走行車でファースト・フード店に行く様子などが収録されている。もちろん、これは同社の宣伝用ビデオだが、その点を差し引いても「ハンディキャップを背負った人たちを助ける」という自動走行車の意義は観る側に伝わってくる。 しかし法制度など社会システムの整備はこれからだ。同じくネバダ州では既に昨年6月、自動走行車が合法化されているが、それでも「事故を起こした時、誰が責任を取るのか」「自動車保険は適用できるのか」など、現実的な問題が山積している。とは言え、純粋に技術的な側面だけを見た場合、その実用化は十分可能なところまで迫って