パソコン遠隔操作事件で、インターネット掲示板に殺害予告を書き込んだとして威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員の片山祐輔容疑者(30)が26日、東京地裁(岩田澄江裁判官)で行われた勾留理由を開示する公判に出廷。「私は事件とは一切関係ありません」と無実を主張した。弁護側が請求した今回の手続きだが、容疑者が自ら潔白発言をするのは珍しい。弁護人を務める佐藤博史弁護士(64)も「無実の確信が強まっている。誤認逮捕だ」と述べた。 片山容疑者が10日の逮捕後、公の場に初めて姿を見せた。黒いトレーナーにベージュ色のズボン姿で出廷。まばたきを繰り返し、何度も唇をなめるなど緊張した様子。名前や住所を聞かれた時は口ごもった。 しかし、意見陳述の機会が与えられると、ズボンのポケットからメモを取り出し「突然の逮捕は寝耳に水。事件には一切関係ありません。1日も早く自由にしてください」とはっきりとした口調で述べ