【記者:Josie Ensor】 シリアのムアーウィヤ・シヤスネ(Mouawiya Syasneh)さん(20)は、過去6年間を思い返したくない。その記憶は苦痛と悲しみしかもたらしてくれない。中でも最も重くのしかかるのは罪悪感だ。 シヤスネさんは14歳だった2011年2月、同国南部ダルアー(Daraa)で通っていた学校の壁に友人らとスプレーで落書きした時に、図らずも革命児となった。黒スプレーで書いた言葉は、「今度はお前の番だ、ドクター」。ドクターとは、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を指す。 程なくして、秘密警察のムハバラト(Mukhabarat)がシヤスネさんの自宅前に現れ、シヤスネさんと同級生らは逮捕された。ダルアー住民はめったにない抗議行動を起こし、少年らの釈放を要求した。連日デモ行進を行い、26日後にようやく親元へ帰された時には、皆殴打され、あざだらけだ