森友学園との国有地取引に関する交渉の記録が財務省に残っていたことが分かった。学園側と交渉した記録は、佐川宣寿・前理財局長が「廃棄した」などと答弁して存在を否定してきた。同省は近く国会に提出する方向で調整している。 関係者によると、財務省が国会からの要請を受けて調査したところ、近畿財務局と学園側とのやりとりが記された職員の電子メールなどの記録が見つかったという。 財務省の太田充理財局長は11日の衆院財務金融委員会で、交渉記録について「手控えみたいなもので残っているものがないか調べますと答弁してきた」と説明。そのうえで「きちんと調べて、(記録が)あるんであれば、提出させて頂けるよう、できるだけ速やかにやらせて頂きたい」と述べた。