「勝負の3週間」の期間中、混雑する東京・渋谷駅前のスクランブル交差点。距離を空けて信号待ちをする人たち=2020年12月13日午後、朝日新聞社ヘリから、迫和義撮影 新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて政府が短期間の集中した取り組みを呼びかけた「勝負の3週間」が16日、最終日を迎えた。しかし、新規感染者数や重症者数は開始前よりも増加。コロナ担当の西村康稔経済再生相は同日、「残念ながら減少傾向になっていない」と事実上の「敗北」を認めた。厚生労働省に助言する専門家組織が同日夜、詳しい評価結果を出す。 【写真】「もう元には戻れない」コロナ感染、涙を流した住吉美紀 勝負の3週間が始まる直前1週間の新規感染者数は1日平均2072人だったが、期間終盤の1週間では平均2587人にまで増加した。重症者も直前1週間では平均308人だったが、期間終盤1週間では平均570人と1・8倍になり、医療の逼迫(ひっぱ