ティンダロスの猟犬とは、クトゥルフ神話に登場する生物。初出作品はフランク・ベルナップ・ロングの「ティンダロスの猟犬」。 螺旋状の塔が建ち並ぶ悪夢の具現化のような都市「ティンダロス」に住まう不死生物で、作中の人物の発言から「ティンダロスの猟犬め」と呼ばれているが、犬ではなく人間に近い知的生命体である。また、人間のように個体名を持っている事も確認されている。獲物を狩るために知恵を凝らし、他の種族との協力も惜しまない存在である。 出現するときは鋭角から煙が吹き出し、悪臭とともに頭から徐々に実体化する。この臭いは凝縮された不浄の匂いそのもので、近づいただけでも鼻をつままなければ行動もままならないほどにひどい。 時間が生まれる以前に行われた、口にする事も憚られるおぞましく怖ろしい行為によって産み落とされ、清浄と不浄のうち不浄を体現する存在となったとされる。 全ての「不浄」を受け入れる実体となったため