【ニューヨーク=柳沢亨之】大西洋を北上中のハリケーン「アイリーン」が27日朝(日本時間同日夜)以降、米北東部一帯を直撃する恐れが高まり、米当局は警戒を強めている。米メディアなどによると、既に7州が非常事態を宣言、ニューヨーク市を含む沿岸部などの200万人以上に避難命令が出された。 アイリーンは26日夕現在、ノースカロライナ州沖約420キロに位置し、風速は毎秒約45メートル。27日朝に同州へ上陸し、28日朝にかけて北東部一帯を通過すると予測される。規模は5段階の下から2番目の「カテゴリー2」で、約1800人が死亡した2005年の「カトリーナ」を1段階下回るが、北東部は人口が多く、甚大な被害が起きる恐れもある。 オバマ米大統領は26日の声明で、「歴史的な」暴風雨となると警告。米軍は10万人態勢で出動する構えだ。ニューヨーク市のブルームバーグ市長も同日、住民約30万人に史上初めて強制避難命令を出