※このエッセイは、JOURNAL of the JAPAN SKEPTICS Vol.21に寄稿したものを転載しています。 普段、私が主に扱っているのは、 “科学を装っている”けれども実際は科学ではない「ニセ科学」です。この“ニセ”という言葉には批判的なニュアンスが込められています。一般的に言う疑似科学は“科学っぽく見える”ものが対象なので、「ニセ科学」よりも概念の範囲が広くなります。例えば、機動戦士ガンダムの「ミノフスキー粒子」は疑似科学ですが、ニセ科学の対象とはなりません。 「ニセ科学」の中でも深刻なのが、健康関係のものです。効果が無いばかりか、それによって健康を害したり、害が少ないものであってもそれだけの治療に頼りきってしまうことで、病状が悪化して死に至ったりします。「手かざし」等による“気を注入して治す”などのあやしげな治療はどちらかというとオカルトに属すでしょうが、理論を科学的に
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