「ギャンブルと人命と、どちらが大切なんだ」――西日本豪雨で被害が拡大していた10日、カジノを含む統合型リゾート施設整備法案の実質審議入りした参院内閣委員会で、こんな怒号が飛んだ。 野党側は災害対応を優先するため“休戦”を申し入れていたが、カジノ法案の今国会成立を目指す安倍政権は、審議時間を積み上げるために審議入りを強行。この日午前も、広島県で新たに河川の氾濫が発生していたにもかかわらず、カジノ法案と災害対応の両方を所管する石井啓一国土交通大臣は、カジノ法案審議のため計6時間も委員会に張り付くことに。まさしく、災害への対応そっちのけだ。 そこで、立憲民主党の白真勲議員が冒頭のような発言をした次第。 野党側は「人命第一と言いながらカジノ第一。本当にア然とする」(立憲民主党の辻元清美国対委員長)、「カジノ審議が遅れても、国民は誰も困らない」(自由党の山本太郎共同代表)などと政府・与党への批判を強