東京電力は4日、使用済み核燃料プールの循環型冷却システムを稼働させた福島第1原発2号機で、原子炉建屋に作業員4人が入ったが、湿度の低下などは確認できなかったと発表した。4日午前の調査では、湿度約99%、気温約34~36度と、5月26日調査の99.9%、32.2~36.7度から変化がなかった。 建屋内の作業環境が改善され次第、水素爆発を防ぐための窒素注入や原子炉冷却設備の設置作業などを予定していたが、着手は遅れそうだ。東電は「建屋がほぼ密閉状態で、なかなか湿気が逃げないのではないか。換気装置を設置するか、除湿の方法を検討したい」と話している。 また、同原発1号機では東電が4日、原子炉建屋内に原子炉圧力容器の仮設圧力計を設置した。同日正午の容器内圧力は0.1263メガパスカルで、これまで測定されていた値の約5分の1より低く、大気圧(0.1013メガパスカル)とほぼ同程度だった。東電は「大気圧よ