争わない 姿のよいひとは、争わない。 無理に人々の前に出ないし、上に立たない。 人々を導かないといけないときは、横に立つ。そして、そっと腕に触れるようにして、一緒に進む。 方向を指差し、そちらに向かえ、などと指示をしない。 そのひとが選んだ方向を尊重し、助けを求められたら、可能な範囲で手助けをする。 その場合も、それが他のひととの競争であれば、別の方向を考えられないかと話したりはする。 勝ち負けのあるものからは、距離をおく。 誰かが勝つために、他の誰かが負けないといけないようなものに、積極的に参加することはない。 負けた多くの人たちの上に立っているひとと仲良くすることなど決してない。 負けた多くの人たちの中に、自分から入っていくこともない。 そもそも、勝とうとするひとは、勝つための条件を自分で作り、負けるべき人たちの見当をつけてから勝負を始める。 勝つひとにとって、自分に負ける人たちがいな