泉田裕彦知事の北陸新幹線の負担金拒否は25日、前原誠司国交相との会談で決着した。だが知事が上越駅(仮称)への全列車停車に強いこだわりを見せてきたことで、県内のもう一つの駅ができる糸魚川市では、「上越に100%近く停車すると、糸魚川にはあまりとまらないのでは」と心配する声が市民や市議からあがっている。 (遠藤雄二) ◇ ■「負担に合う停車本数を」 「知事がいうように、投資対効果の考え方からすれば糸魚川の方が上越よりも負担がはるかに大きく、停車本数が多くなってしかるべきだ」 「このままでは通過型の駅になりかねない」 11日の糸魚川市議会建設産業常任委員会。議員は、「上越全列車停車」要求のあおりを懸念し、市側に対応を迫った。 県によると、完成までの糸魚川市の建設負担金は約22億円で、約13億円の上越市の2倍近い。郊外に駅ができる上越より、市街地の現駅に乗り入れる糸魚川の方が駅周辺地