東京海上日動グループは2008年8月20日,企業における危機管理の総合展「エンタープライズ・リスク・マネジメント2008」において,火災や水害などの被災時に設備を復旧するベルフォアジャパンの精密機器洗浄の実演を披露している。煙やすすで汚損したマザーボードを,ベルフォア独自の薬剤と純水で洗浄後に真空下で乾燥させる内容だ。 精密洗浄は,大きく三つの手順を踏む。まず水道水で大まかに汚れを取り,汚損状況に応じて126種類の成分から選択した薬剤を高圧スプレーで吹き付けていく。再び水道水で薬剤を落とした後,仕上げに純水で高圧洗浄(写真1)。最後にブロアー,および真空乾燥チャンバーで完全に乾燥させる(写真2)。一連の作業にかかる時間の目安は,「120台のパソコンを対象とした事例では3日」(説明員)だという。粉末消化剤や燃焼ガスによる汚染など,さまざまなシーンで独自のノウハウを組み合わせて精密機器をよみが
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